Shaping the Future Standard ー未来のスタンダードへー
新設住宅着工は減少基調が続き、新築偏重から既存ストックを活かす社会への転換が現実味を帯びています。
一方で、空き家対策は法改正により「管理不全空き家」への税優遇解除や相続登記の義務化など管理・流通の促進へ舵が切られ、ストック活用の土台が整いつつあります。
需要面では住まいの省エネ化が進行し、性能向上リフォームは、もはや選択肢ではなく標準仕様へと移行しつつあります。
ただ、リフォームマーケットの課題は深刻です。「2024年問題」以降の人手不足は深刻で、建設業の人材不足倒産は高水準で推移。品質・安全・工期を担保するには標準化と生産性向上が不可欠となりました。加えて、資材高騰によるリフォーム需要の鈍化、デジタル化への遅れなど取り組まなくてはならない懸念事項が山積みです。
こうした環境下で求められるのは、個社の工夫にとどまらない業界共通の基準＝スタンダードづくりです。適切価格と透明な見積、再現性ある施工品質、データを活用したマーケティング、脱炭素に資する性能向上、人材育成と安全衛生ーこれらを”当たり前”にすることが市場拡大の条件になります。
2026年の「リフォーム産業フェア」「中古住宅フェア リノベ&買取再販フェア」は、その実装の場です。
標準化されたワークフロー、評価指標、教育モデル、協調領域のデジタル基盤を提示し、事業者がすぐに持ち帰れる実務解を示します。1万4000人規模のプロフェッショナルが集うこの場から、私たちはともに未来のスタンダードを形づくっていきます。
